2013 映画ランキング

1.世界にひとつのプレイブック
2.君と歩く世界
3.愛、アムール
4.ゼロ・グラビティ
5.かぐや姫の物語
6.オブリビオン
7.横道世之介
8.クロニクル
9.ブエノスアイレス恋愛事情
10.パラノーマン ブライス・ホローの謎



次点
風立ちぬ
ウォールフラワー
そして父になる
グッバイ・ファーストラブ
モンスターズ・ユニバーシティ
エンド・オブ・ザ・ワールド
わたしはロランス
女っ気なし
ホーリー・モーターズ
ザ・フューチャー

2012年度 映画ベストテン

1.桐島、部活やめるってよ
だれにでもそれぞれの事情というものがあります。それにもかかわらず、表面だけで、非リア・リア充に分類し「自分は非リアだ」と、自嘲的な態度で他人に接してしまって後で後悔することがよくあります。これは、非リアがリア充を打ちのめして溜飲を下げる映画ではなく、「非リア・リア充」という概念そのものを、気持ちよくかつ痛みをもって破壊してくれる映画でした。神木君の「どういうわけ?」は今年のベスト台詞です。


2.ドライヴ
こんなに、どこを切り取っても主人公のヒロインに対する愛ばかりを感じる映画はないんじゃないでしょうか。主人公の狂気が立ち上がってきてしまうとこも含めてすべてが愛につながっていくのが切なく、胸が締め付けられました。主人公は、言葉よりも目で語る場面が多く、その目に狂気と不器用さを感じるのですが、ずっと緊張感をもっていた視線がふと宙を泳ぐとき、見ているこちら側も同様に緊張から解放されます。レフン印の映像、音楽もスタイリッシュで最高でした。


3.裏切りのサーカス
初見では細部まで把握しきれなかったけれど、それが気にならないくらいの美しすぎる画づくり、流れるようにつながれるシーンとシーン、終盤で「これ、ラブストーリーだったんだ!」と気付く驚き、ラストに流れるLa Mer、すべてが心地良かった。男の色香がムンムンだった。ラストにカンバーバッチがみせる笑顔には「打ち上げ」の全てが詰まっていると感じました。


4.幸せへのキセキ
すでに起こってしまった悲劇によって、安定を欠いてしまった家族が動物園付きの家を購入し、人生を立て直していく物語。唐突に家を購入してしまうことや、「二十秒のばかけた勇気」という台詞など、自分が自分の人生を送るためには初速度が必要なのだと感じました。あるきっかけから主人公の感情に初速度がついて、文字通り溢れ出したシーンは忘れがたいほど感動的でした。


5.サニー 永遠の仲間たち
なんとなく現実の生活をしていくのに精いっぱいで、忘れてしまっていた過去の輝きを、昔の仲間が集まっていくことで取り戻していく映画。登場人物たちにのしかかる現実は「こんなはずじゃなかった」とすら考えつかないほど重く、若いころに見た夢はもう叶うことは無いかもしれない。しかし、夢をみていたあの感覚は取り戻せるのかもしれないと、感じました。過去の痛みを文字通り抱きしめるシーンも「映画を見てる!」という感じがして良かったです。


6.フランケンウィニー
偶然にも、この映画を見る前日に、死んでしまった実家の犬のアルバムを見直していたのもあってか、ボロボロ泣いてしまった。孤独な少年に対する優しい視線、迫害されながらも信念を貫く科学者、色々な映画へのオマージュを感じさせるキャラクター達。そしてなにより最初と最後の主人公の心境の変化。それらのすべてが愛おしく感じられる映画でした。主題歌を歌ったカレンOは、この映画の「Strange Love」といい、ドラゴンタトゥーの女での「移民の歌」といい、大活躍でした。


7.アタック・ザ・ブロック
貧しい公共団地が舞台になっていて、腐っていくしかない環境にいる主人公の変化が力強い。ベースメント・ジャックスによるグライムのサントラもかっこよくて最高です。登場人物によって部屋の様子も違うなど、団地要素も強い。
「ガキは帰ってNARUTOでも見てろ!」


8.ミッドナイト・イン・パリ
映画の中で雨が降るときというのは、大抵、悲劇的なことが起こったときに降ることが多く、登場人物の悲しみを表しています。この映画の最後でも雨は降り主人公は悲しんでいるのですが、この雨は悲しみだけでなく、同時により明るい可能性をも表している雨であり、それはひとつの人生を失ったけれど、別の人生が始まる瞬間でもありました。


9.プロメテウス
今年、一番盛り上がったのはこの映画でした。謎めいた冒頭から最後までずっと頭が映像に追いつかず、体ごともっていかれました。クリーチャーやメカの造形などワクワクするものばかりで、ものすごい映像でジャンルムービーをやっている感じが最高でした。


10.SHAME
主人公はセックスに依存していて、セックスと恋愛を一緒くたにできない。一人だけの世界で、性欲を文字通り「処理」する日々をすごしていたのだけど、そこに恋愛に依存している妹が転がりこんでくることで、主人公の自己が揺れ動かされていく。映画の中で大事な部分は語られず、生い立ちに何かあったことだけがぼんやりと提示されるだけなので、観客は主人公の痛みを想像するしかないが、表情や視線だけで登場人物の痛みの深さが伝わってきた。映画を見ると、想像し難い人物のことを想像し共感させてくれます。理解など何もしてないかもしれないけど、理解の入り口に立たせてくれた気がしました。


劇場に足を運んだのは77回。劇場で見た新作映画は54本。DVD観賞は新作旧作含めて137本でした。

2012 映画ランキング

1.桐島、部活やめるってよ
2.ドライヴ
3.裏切りのサーカス
4.幸せへのキセキ
5.サニー 永遠の仲間たち
6.フランケンウィニー
7.アタック・ザ・ブロック
8.ミッドナイト・イン・パリ
9.プロメテウス
10.SHAME



11.演劇1&2
12.テイク・シェルター
13.メランコリア
14.アルゴ
15.ル・アーヴルのくつみがき
16.アニマル・キングダム
17.私が,生きる肌
18.ダークナイトライジン
19.ファミリーツリー
20.ドラゴンタトゥーの女




21.アベンジャーズ
22.007スカイフォール
23.哀しき獣
24.J.エドガー
25.先生を流産させる会
26.ルビー・スパークス
27.ヘルプ
28.Virginia
29.籠の中の乙女
30.ザ・レイド




31.ジャックとジル
32.へんげ
33.ヤング≒アダルト
34.戦火の馬
35.おとなのけんか
36.おおかみこどもの雨と雪
37.MIB3
38.ゾンビアス
39.ヒューゴ
40.ザ・マペッツ

映画ベスト2011

1.ソーシャル・ネットワーク
2.ブルー・バレンタイン
3.ピラニア3D
4.ラブ・アゲイン
5.スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団
6.ミッション:8ミニッツ
7.ヒアアフター
8.ファンタスティック Mr.Fox
9.X-MEN ファーストジェネレーション
10.スーパー!
11.エッセンシャル・キリング
12.猿の惑星 ジェネシス
13.冷たい熱帯魚
14.スプライス
15.Peace

1.は主人公が愛おしくて仕方なかった。ラストシーンは一生心の中に置いておきたいです。一緒に観た友達と、一晩中この映画の話したのも楽しかった。
2.は今年一番心に刺さった映画。二人がどうすれば良かったのかは未だにわからないけど、別れ際のシーンが目も当てられないくらい辛いので、本当の意味で二人が相思相愛だった一瞬がエンドロールの花火のように美しく感じられた。この映画を見てからというもの、街で堂々といちゃついているカップルを見ると「今が花火のときなんだな」と感じて、むしろ泣けてくるようになりました。
3.今年最大のガッツポーズ。他に何もいらない。最高。
4.恋愛だけにとどまらず、父子の関係とか、娘を嫁にやる義父と婿の関係とかの要素も入れて、このまとめっぷりはすごかった。全く気持ち悪くならずにお腹いっぱいケーキ食べた気持ちになった。
5.一見軽い映画に見えるけど、すごく恋愛に誠実に作ってる気がした。ラストはいつも泣いてしまう。
6.強引かもしれないけど、繰り返される8分間に「終わらない日常」を感じた。「死」の扱い方が好きだったなぁ。
7.誰かを本当の意味で理解するってことは難しいことなんだよって、イーストウッドおじいちゃんに教えられた気もち。料理教室のシーンは今年一番エロかったかも。
8.か〜わ〜うぃ〜。ウェス・アンダーソンお得意の父子の関係に加えて、完璧な父さんギツネと祖先のオオカミの関係が子と父の関係になっているのが面白かった。
9.はマイケル・ファスベンダーのイイ男っぷりだとか、集められた若手ミュータントたちの青春っぷりとかすごい楽しかった。
10.まだ、消化しきれていない気がするけど、ラストの主人公の変化がすごく好きです。
11.ただ逃げるだけの作品なのに、狂気が愛らしいものにみえてきます。こういうの好きなんだよー
12.NOOOOOOOOOOOOOOO!今年一番エモかった映画。
13.恐ろしかったけど、会話の全てがパンチラインのでんでんが最高!
14.ドレンがかわいく見えて仕方なかった。成長する前の足だけの時もかわいい。
15.猫の社会と人間の社会を映していると意識的にか無意識にか撮れてしまったと監督が語る作品。去年観た「ライブテープ」でもそうだったけど、大事な物事が期せずして映り込んだ映像ほど、愛おしいものに見えてしまうのは何故なんでしょう。

次点.キッズ・オールライトブラック・スワン、トゥルー・グリッド、塔の上のラプンツェル、ザ・ファイター、電人ザボーガー

今年は、新作映画を43本劇場に行った回数は51回。自宅でDVD観賞は106本でした。あと、順に見ていた007シリーズを観終えたりもしました。

movie2010

1.「バッド・ルーテナント」(ヴェルナー・ヘルツォーク
2.「キックアス」(マシュー・ヴォーン)
3.「ヒックとドラゴン」(ディーン・デュボア、クリス・サンダース)
4.「ライブテープ」(松江哲明
5.「トイストーリー3」(リー・アンクリッチ)
6.「第9地区」(ニール・ブロムカンプ)
7.「(500)日のサマー」(マーク・ウェブ)
8.「月に囚われた男」(ダンカン・ジョーンズ
9.「かいじゅうたちのいるところ」(スパイク・ジョーンズ
10.「ハートロッカー」(キャスリン・ビグロー
11.「Dr.パルナサスの鏡」(テリー・ギリアム
12.「ブロンド少女は過激に美しく」(マノエル・デ・オリヴェイラ
13.「ハングオーバー」(トッド・フィリップス
14.「インビクタス 負けざる者たち」(クリント・イーストウッド
15.「特攻野郎Aチーム」(ジョー・カーナハン

ベスト10にまとめたかったのですが、まとめきれずベスト15になりました。

Nabe


Nabe(1998年か、1999年に父親のお友達の渡辺さんちからやってきたからナベです。しまりのない顔が良いですね。)


離すと、庭をめちゃめちゃに走り回るので要注意です。なので、いつもはナベのスペースに入れられています。

いつも、「ダシテー」というかんじでアピールしています。

「ダシテー」

レディと並べるとナベがどれだけ動いているかよくわかります。



ナベはレディのことが好きでして、いつもレディのお尻を嗅いでは、レディにガルルと怒られていました。散歩のときはつねにそれの繰り返しでした。


ナベも落ち着いていればイケ犬なのに…

好きなレディの隣にいるとしまりがなくなります

そんなナベは、去年の8月にレディよりひと足早く永眠しました。いつもはナベに怒ってばかりだったレディもさみしくなったのかナベのスペースで寝ていたこともあったそうです。

去年は、現実では忌野清志郎、MJ、アベフトシが亡くなり、映画の中では「グラン・トリノ」でウォルト・コワルスキーが、「ミルク」ではハーヴェイ・ミルクが亡くなる等、「死」に触れる機会が多かったのですが、個人的に一番大きかった二匹の死を、気持ちの意味でも写真の意味でも整理する意味でブログに載せました。見てくださった方、お付き合いありがとうございました。

ウヒョー